第百十九篇  題目 神の聖言



アレフ

  1. おのがみちをなほくしてヱホバの律法おきてをあゆむ者はさいはひなり
  2. ヱホバのもろもろの證詞あかしをまもり 心をつくしてヱホバを尋求たづねもとむるものはさいはひなり
  3. かゝる人は不義ふぎをおこなはずして ヱホバのみちをあゆむなり
  4. ヱホバよなんぢ訓諭さとしをわれらに命じてねんごろに守らせたまふ
  5. なんぢわがみちをかたくたてて その律法おきてをまもらせたまはんことを
  6. われなんぢのもろもろの誡命いましめにこゝろをとむるときははづることあらじ
  7. われなんぢのたゞしき審判さばきをまなばゞ なほき心をもてなんぢに感謝せん
  8. われは律法みおきてをまもらん われをすてはてたまふなかれ

○ ベテ

  1. わかき人はなにによりてかそのみちをきよめん 聖言みことばにしたがひてつゝしむのほかぞなき
  2. われ心をつくしてなんぢをたづねもとめたり ねがはくはなんぢの誡命いましめより迷ひいださしめ給ふなかれ
  3. われなんぢにむかひて罪ををかすまじきためになんぢのことばをわが心のうちにたくはへたり
  4. ほむべきかなヱホバよ ねがはくは律法みおきてをわれに敎へたまへ
  5. われわが口唇くちびるをもてなんぢのみくちよりいでしもろもろの審判さばきをのべつたへたり
  6. われもろもろの財貨たからをよろこぶごとくになんぢのあかしのみちをよろこべり
  7. われなんぢの訓諭さとしをおもひなんぢのみちに心をとめん
  8. われは律法みおきてをよろこび聖言みことばをわするゝことなからん

○ ギメル

  1. ねがはくはなんぢのしもべをゆたかにあしらひてながらへしめたまへ さらばわれ聖言みことばをまもらん
  2. なんぢわがをひらき なんぢののりのうちなるくすしきことをわれにみせたまへ
  3. われは世にある旅客たびゞとなり われになんぢの誡命いましめをかくしたまふなかれ
  4. たゆるときなくなんぢの審判さばきをしたふがゆゑに わが靈魂たましひはくだくるなり
  5. なんぢはたかぶる者をせめたまへり なんぢの誡命いましめよりまよひいづる者はのろはる
  6. われなんぢの證詞あかしをまもりたり われよりそしりとあなどりとを取去とりさりたまへ
  7. 又もろもろのきみして相語あひかたりわれをそこなはんとせり しかはあれどなんぢのしもべは律法みおきてをふかく思へり
  8. なんぢのもろもろの證詞あかしはわれをよろこばせ われをさとす者なり

○ ダレテ

  1. わが靈魂たましひちりにつきぬ なんぢのことばにしたがひてわれをいかしたまへ
  2. われわがふめるみちをあらはしゝかばなんぢこたへをわれになしたまへり なんぢの律法おきてをわれに敎へたまへ
  3. なんぢの訓諭さとしのみちをわれにわきまへしめたまへ われなんぢのくすしき事跡みわざをふかく思はん
  4. わがたましひ痛めるによりてとけゆく ねがはくは聖言みことばにしたがひてわれにちからをあたへたまへ
  5. ねがはくはいつはりのみちをわれより遠ざけ なんぢののりをもてわれをめぐみたまへ
  6. われは眞實まことのみちをえらび つねになんぢのもろもろの審判さばきをわが前におけり
  7. われなんぢの證詞あかしをしたひて離れず ヱホバよねがはくはわれをはづかしめ給ふなかれ
  8. われなんぢのいましめのみちをはしらん その時なんぢわが心をひろくたまふべし

○ ヘ

  1. ヱホバよねがはくはなんぢの律法おきてのみちをわれにをしへたまへ われをはりにいたるまでこれをまもらん
  2. われに智慧ちゑをあたへ給へ さらばわれなんぢののりをまもり心をつくしてこれにしたがはん
  3. われになんぢのいましめのみちをふましめたまへ われそのみちをたのしめばなり
  4. わが心をなんぢの證詞あかしにかたぶかしめて 貪利むさぼりにかたぶかしめ給ふなかれ
  5. わがをほかにむけてむなしきことを見ざらしめ われをなんぢのみちにていかし給へ
  6. ひたすらになんぢをおそるゝなんぢのしもべに 聖言みことばをかたくしたまへ
  7. わがおそるゝそしりをのぞきたまへ そはなんぢの審判さばきはきはめて
  8. われなんぢの訓諭さとしをしたへり ねがはくはなんぢの義をもてわれをいかしたまへ

○ ワウ

  1. ヱホバよ聖言みことばにしたがひてなんぢの憐憫あはれみなんぢの拯救すくひわれにのぞませたまへ
  2. さらばわれわれをそしるものに答ふることをえん われ聖言みことばによりたのめばなり
  3. 又わが口より眞理まことのことばをことごとく除き給ふなかれ われなんぢの審判さばきをのぞみたればなり
  4. われたえずいや永久とほながになんぢののりをまもらん
  5. われなんぢの訓諭さとしをもとめたるによりさはりなくしてあゆまん
  6. われまた王たちの前になんぢの證詞あかしをかたりてはづることあらじ
  7. われわが愛するなんぢの誡命いましめをもておのれをたのしましめん
  8. われ手をわがあいするなんぢのいましめに擧げ なんぢの律法おきてをふかく思はん

○ ザイン

  1. ねがはくはなんぢのしもべにのたまひたる聖言みことばをおもひいだしたまへ なんぢわれにこれをのぞましめ給へり
  2. なんぢの聖言みことばはわれをいかしゝがゆゑに 今もなほわが艱難なやみのときの安慰なぐさめなり
  3. たかぶる者おほいにわれをあざわらへり されどわれなんぢののりをはなれざりき
  4. ヱホバよわれなんぢがふるき往昔むかしよりの審判さばきをおもひいだして みづから慰めたり
  5. なんぢののりをすつる惡者あしきもののゆゑによりて われはげしきいかりをおこしたり
  6. なんぢの律法おきてはわが旅の家にてわが歌となれり
  7. ヱホバよわれ夜間よのまになんぢのみなをおもひいだして なんぢののりをまもれり
  8. われなんぢのさとしを守りしによりてこの事をえたるなり

○ ヘテ

  1. ヱホバはわがうくべきものなり われなんぢのもろもろのことばをまもらんといへり
  2. われ心をつくしてなんぢのめぐみを請求こひもとめたり ねがはくは聖言みことばにしたがひてわれをあはれみたまへ
  3. われわがすべてのみちをおもひ 足をかへしてなんぢの證詞あかしにむけたり
  4. われなんぢの誡命いましめをまもるにすみやけくしてたゆたはざりき
  5. あしきもののなはわれにまとひたれども われなんぢののりをわすれざりき
  6. われなんぢのたゞしき審判さばきのゆゑに 夜半よはにおきてなんぢに感謝せん
  7. われはなんぢをおそるゝ者 またなんぢの訓諭さとしをまもるもののともなり
  8. ヱホバよなんぢのあはれみは地にみちたり ねがはくはなんぢの律法おきてをわれにをしへたまへ

○ テテ

  1. ヱホバよなんぢ聖言みことばにしたがひ めぐみをもてそのしもべをあしらひたまへり
  2. われなんぢのいましめを信ず ねがはくはわれに聰明そうめい智識ちしきとををしへたまへ
  3. われ苦しまざるさきにはまよひいでぬ されど今はわれ聖言みことばをまもる
  4. なんぢは善にして善をおこなひたまふ ねがはくはなんぢのおきてをわれにをしへたまへ
  5. たかぶるもの虛僞いつはりをくはだてゝわれにさからへり われ心をつくしてなんぢの訓諭さとしをまもらん
  6. かれらの心はこえふとりてあぶらのごとし されどわれはなんぢののりをたのしむ
  7. 困苦くるしみにあひたりしはわれによきことなり これによりてわれなんぢの律法おきてをまなびえたり
  8. なんぢの口ののりはわがためには千々ちゞのこがね白銀しろかねにもまされり

○ ヨーデ

  1. なんぢのみてはわれを造りわれを形づくれり ねがはくは智慧ちゑをあたへてわれになんぢの誡命いましめをまなばしめたまへ
  2. なんぢをおそるゝものはわれをみて喜ばん われ聖言みことばによりてのぞみをいだきたればなり
  3. ヱホバよわれはなんぢの審判さばきのたゞしく 又なんぢが眞實まことをもてわれをくるしめたまひしを知る
  4. ねがはくはなんぢのしもべにのたまひたる聖言みことばにしたがひて なんぢ仁慈いつくしみをわが安慰なぐさめとなしたまへ
  5. なんぢの憐憫なぐさめをわれに臨ませたまへ さらばわれいきん なんぢののりはわが樂しめるところなり
  6. たかぶるものにはぢをかうぶらせたまへ かれらは虛僞いつはりをもてわれをくつがへしたればなり されどわれなんぢの訓諭さとしをふかくおもはん
  7. なんぢをおそるゝ者となんぢの證詞あかしをしるものとをわれにかへらしめたまへ
  8. わがこゝろをまたくしてなんぢのおきてを守らしめたまへ さらばわれはぢをかうぶらじ

○ カフ

  1. わが靈魂たましひはなんぢのすくひをしたひてたえいるばかりなり されどわれなほ聖言みことばによりてのぞみをいだく
  2. なんぢいづれのときわれをなぐさむるやといひつゝ われみことばを慕ふによりておとろふ
  3. 我はけぶりのなかの革嚢かはぶくろのごとくなりぬれども なほなんぢの律法おきてをわすれず
  4. なんぢのしもべの日は幾何いくばくありや なんぢいづれのときわれをせむるものに審判さばきをおこなひたまふや
  5. たかぶる者われをそこなはんとてあなをほれり かれらはなんぢののりにしたがはず
  6. なんぢの誡命いましめはみな眞實まことなり かれらは虛僞いつはりをもてわれをせむ ねがはくはわれをたすけたまへ
  7. かれらは地にてほとんどわれをほろぼせり されどわれはなんぢの訓諭さとしをすてざりき
  8. ねがはくはなんぢの仁慈いつくしみにしたがひてわれをいかしたまへ さらばわれ御口みくちよりいづる證詞あかしをまもらん

○ ラメテ

  1. ヱホバよみことばはてんにてとこしへに定まり
  2. なんぢの眞實まことはよろづにおよぶ なんぢ地をかたくたてたまへば地はつねにあり
  3. これらのものはなんぢの命令おほせごとにしたがひつねにありて今日けふにいたる よろづのものは皆なんぢのしもべなればなり
  4. なんぢののりわがたのしみとならざりしならばわれつひに患難なやみのうちに滅びたるならん
  5. われつねになんぢの訓諭さとしをわすれじ なんぢこれをもてわれをいかしたまへばなり
  6. われはなんぢのものなり ねがはくはわれをすくひたまへ われなんぢのさとしを求めたり
  7. あしきものはわれをほろぼさんとしてうかゞひぬ われはたゞなんぢのもろもろの證詞あかしをおもはん
  8. われもろもろの純全またきはてあるをみたり されどなんぢのいましめはいと廣し

○ メム

  1. われなんぢののりをいつくしむこといかばかりぞや われ終日ひねもすこれを深くおもふ
  2. なんぢの誡命いましめはつねにわれとともにありて われをわがあたにまさりてさとからしむ
  3. われはなんぢの證詞あかしをふかくおもふがゆゑに わがすべての師にまさりて智慧ちゑおほし
  4. われはなんぢの訓諭さとしをまもるがゆゑに おいたる者にまさりて事をわきまふるなり
  5. われ聖言みことばをまもらんために わが足をとゞめてもろもろのあしきみちにゆかしめず
  6. なんぢわれををしへたまひしによりて われなんぢの審判さばきをはなれざりき
  7. みことばの滋味あぢはひはわがあぎにあまきこといかばかりぞや みつのわが口に甘きにまされり
  8. われなんぢの訓諭さとしによりて智慧ちゑをえたり このゆゑに虛僞いつはりのすべてのみちをにくむ

○ ヌン

  1. なんぢの聖言みことばはわがあしの燈火ともしび わがみちのひかりなり
  2. われなんぢのたゞしき審判さばきをまもらんことをちかひかつかたくせり
  3. われいといたく苦しめり ヱホバよねがはくは聖言みことばにしたがひてわれをいかしたまへ
  4. ヱホバよねがはくは誠意まごころよりするわが口の獻物さゝげものをうけて なんぢの審判さばきををしへたまへ
  5. わが靈魂たましひはつねに危險あやふきををかす されどわれなんぢののりをわすれず
  6. あしき者わがためにわなをまうけたり されどわれなんぢのさとしより迷ひいでざりき
  7. われなんぢのもろもろの證詞あかしをとこしへにわが嗣業ゆづりとせり これらの證詞あかしはわが心をよろこばしむ
  8. われなんぢのおきてををはりまでとこしへに守らんとて これにこゝろをかたぶけたり

○ サメク

  1. われ二心ふたごころのものをにくみ なんぢのおきてをいつくしむ
  2. なんぢはわがかくるべき所わがたてなり われ聖言みことばによりてのぞみをいだく
  3. あしきをなすものよわれをはなれされ われわが神のいましめを守らん
  4. 聖言みことばにしたがひわれをさゝへて生存ながらへしめたまへ わがのぞみにつきてはぢなからしめたまへ
  5. われをさゝへたまへ さらばわれやすけかるべし われつねになんぢの律法おきてにこゝろをそゝがん
  6. すべて律法みおきてよりまよひいづるものをなんぢかろしめたまへり かれらの欺詐あざむきはむなしければなり
  7. なんぢは地のすべてのあしきものを渣滓かなかすのごとく除きさりたまふ このゆゑにわれなんぢのあかしを愛す
  8. わが肉體なんぢをおそるゝによりてふるふ われはなんぢの審判さばきをおそる

○ アイン

  1. われは審判さばき公義たゞしきとをおこなふ 我をすててしへたぐるものにゆだねたまふなかれ
  2. なんぢのしもべの仲保なかだちとなりて福祉さいはひをえしめたまへ たかぶるもののわれをしへたぐるをゆるしたまふなかれ
  3. わがはなんぢのすくひとなんぢのたゞしき聖言みことばとをしたふによりておとろふ
  4. ねがはくはなんぢの憐憫あはれみにしたがひてなんぢのしもべをあしらひ われになんぢの律法おきてををしへたまへ
  5. われはなんぢのしもべなり われに智慧ちゑをあたへてなんぢの證詞あかしをしらしめたまへ
  6. 彼等はなんぢののりをすてたり 今はヱホバのたはらきたまふべき時なり
  7. このゆゑにわれこがねよりもまじりなきこがねよりもまさりてなんぢのいましめを愛す
  8. このゆゑにもろもろのことにかゝるなんぢの一切すべてのさとしをたゞしとおもふ われすべてのいつはりのみちをにくむ

○ ペ

  1. なんぢのあかしはたへなり かゝるがゆゑにわが靈魂たましひこれをまもる
  2. 聖言みことばうちひらくれば光をはなちて 愚かなるものをさとからしむ
  3. われなんぢの誡命いましめをしたふがゆゑに わが口をひろくあけてあへぎもとめたり
  4. ねがはくは聖名みなを愛するものにつねになしたまふごとく 身をかへしてわれをあはれみたまへ
  5. 聖言みことばをもてわが步履あゆみをとゝのへ もろもろの邪曲よこしまをわれにしゅたらしめたまふなかれ
  6. われを人のしへたげよりあがなひたまへ さらばわれ訓諭みさとしをまもらん
  7. ねがはくは聖顏みかほをなんぢのしもべのうへにてらし なんぢのおきてをわれにをしへ給へ
  8. 人なんぢののりをまもらざるによりて わがのなみだかはのごとくに流る

○ ツァデー

  1. ヱホバよなんぢはたゞしくなんぢの審判さばきはなほし
  2. なんぢたゞしきと此上こよなき眞實まこととをもて その證詞あかしを命じ給へり
  3. わがてきなんぢの聖言みことばをわすれたるをもて わが熱心われをほろぼせり
  4. なんぢの聖言みことばはいときよし 此故このゆゑになんぢのしもべはこれを愛す
  5. われはかすかなるものにて人にあなどらるれども なんぢのさとしを忘れず
  6. なんぢの義はとこしへの義なり なんぢののりは眞理まことなり
  7. われ患難なやみうれへとにかゝれども なんぢのいましめはわが喜樂たのしみなり
  8. なんぢの證詞あかしはとこしへにたゞし ねがはくはわれに智慧ちゑをたまへ われながらふることを得ん

○ コフ

  1. われ心をつくしてよばはれり ヱホバよわれにこたへたまへ われなんぢの律法おきてをまもらん
  2. われなんぢをよばはれり ねがはくはわれを救ひ給へ われなんぢの證詞あかしをまもらん
  3. われ詰朝あさまだきおきいでてよばはれり われ聖言みことばによりてのぞみをいだけり
  4. よるときのきたらぬに先だち わがはさめてなんぢのみことばを深くおもふ
  5. ねがはくはなんぢの仁慈いつくしみにしたがひてわが聲をきゝたまへ ヱホバよなんぢの審判さばきにしたがひてわれをいかしたまへ
  6. 惡をおひもとむるものはわれにちかづけり 彼等はなんぢののりにとほくはなる
  7. ヱホバよなんぢはわれに近くましませり なんぢのすべての誡命いましめはまことなり
  8. われ早くよりなんぢの證詞あかしによりて なんぢがこれを永遠とこしへにたてたまへることを知れり

○ レシ

  1. ねがはくはわが患難なやみをみてわれをすくひたまへ われなんぢののりをわすれざればなり
  2. ねがはくはわがうたへをあげつらひてわれをあがなひ 聖言みことばにしたがひてわれをいかしたまへ
  3. すくひはあしきものより遠くはなる かれらはなんぢの律法おきてをもとめざればなり
  4. ヱホバよなんぢの憐憫あはれみはおほいなり ねがはくはなんぢの審判さばきにしたがひてわれをいかしたまへ
  5. われをせむる者われにてきする者おほし われなんぢの證詞あかしをはなるゝことなかりき
  6. 虛僞いつはりをおこなふものなんぢのみことばを守らざるにより われかれらを見てうれへたり
  7. ねがはくはわがなんぢのさとしを愛すること幾何いかばかりなるをかへりみたまへ ヱホバよなんぢの仁慈いつくしみにしたがひてわれをいかしたまへ
  8. なんぢのみことばの總計すべくゝりはまことなり なんぢのたゞしき審判さばきはとこしへにいたるまで皆たゆることなし

○ シン

  1. もろもろのきみはゆゑなくしてわれをせむ されどわが心はたゞなんぢのみことばをおそ
  2. われ人のおほいなる掠物えものをえたるごとくに なんぢのみことばをよろこぶ
  3. われ虛僞いつはりをにくみこれをいみきらへども なんぢののりを愛す
  4. われなんぢのたゞしき審判さばきのゆゑをもて 一日ひとひ七次なゝたびなんぢを讃稱ほめたゝ
  5. なんぢののりをあいするものにはおほいなる平安やすきあり かれらには躓礙つまづきをあたふる者なし
  6. ヱホバよわれなんぢのすくひをのぞみなんぢのいましめをおこなへり
  7. わが靈魂たましひはなんぢの證詞あかしをまもれり われはいたくこれをあいす
  8. われなんぢの訓諭さとしとなんぢの證詞あかしとをまもりぬ わがすべての道はみまへにあればなり

○ タウ

  1. ヱホバよねがはくはわがよぶ聲をみまへにちかづけ 聖言みことばにしたがひてわれにちゑをあたへたまへ
  2. わがねがひをみまへにいたらせ 聖言みことばにしたがひてわれをたすけたまへ
  3. わがくちびるは讃美をいだすべし なんぢわれに律法みおきてををしへ給へばなり
  4. わが舌はみことばをうたふべし なんぢの一切すべてのいましめは義なればなり
  5. なんぢのみてをつねにわがたすけとなしたまへ われなんぢの訓諭さとしをえらび用ゐたればなり
  6. ヱホバよわれなんぢのすくひをしたへり なんぢののりはわがたのしみなり
  7. ねがはくはわが靈魂たましひをながらへしめたまへ さらばなんぢをほめたゝへん なんぢのさばきのわれをたすけんことを
  8. われはうしなはれたる羊のごとく迷ひいでぬ なんぢのしもべをたづねたまへ われなんぢのいましめを忘れざればなり

 詩篇中最も長き本篇は神の聖言に就て歌へる詩なり。本篇中に神の眞理は凡て記さる。主イエスの救の凡ての方面は本篇中に顯る。
 本篇はヘブル原語にてはヘブル語のいろは(アルファベット)順に排列され、初の八節は各節共アルファベットの第一音なる「アレフ」に始まり、次の八節は各節共其第二音なる「ベテ」にて始まり、其次の八節は各節共第三音「ギメル」にて始まり、以下斯の如く八節宛其順序を追ふ。而して之によりて本篇は自(おのづか)から區分せらる。今各區分の大意を示さん。
 アレフ  潔められたる幸福(さいはひ)
 ベテ   聖言の潔むる能力(ちから)
 ギメル  潔き心の欲求(したひ)
 ダレテ  廣き心の叫
 ヘ    忠信なる願
▲ワウ   惠の結果
 この部分に二つの祈禱(いのり)あり。
一、憐憫(あはれみ)と拯救(すくひ)を祈る(四十一)──『ヱホバよ聖言にしたがひてなんぢの憐憫なんぢの拯救を我にのぞませたまへ』
二、他の人々を敎へ得ん事を祈る(四十三)──『又わが口より眞理(まこと)のことばをことごとく除き給ふなかれ』
▲此祈禱の結果は
一、反對者に答ふるを得(四十二始)──『さらば我われを謗るものに答ふることをえん』
二、服從(四十四)──『われたえずいや永久(とほなが)になんぢの法(のり)をまもらん』
三、自由(四十五)──『われ汝の訓諭(さとし)をもとめたるにより障(さはり)なくしてあゆまん』
四、證する大膽(四十六)──『われまた王たちの前になんぢの證詞(あかし)をかたりて恥ることあらじ』
五、神の言を喜ぶ(四十七)──『我わが愛するなんぢの誡命(いましめ)をもて己をたのしましめん』
六、聖言を玩味默想す(四十八)──『われ手をわがあいする汝のいましめに擧げ なんぢの律法(おきて)をふかく思はん』
▲ザイン  苦難(くるしみ)の中の望
 此部分に於て聖言によりて得る各樣(さまざま)の惠を示す。
一、望(四十九)──『ねがはくは汝のしもべに宣ひたる聖言をおもひいだしたまへ 汝われに之をのぞましめ給へり』
二、生命(いのち)(五十始)──『なんぢの聖言はわれを活(いか)しゝがゆゑに』
三、慰藉(なぐさめ)(五十終)──『今もなほわが艱難(なやみ)のときの安慰(なぐさめ)なり』(五十二參照)
四、勝利(五十一)──『高ぶる者おほいに我をあざわらへり されど我なんぢの法をはなれざりき』
五、悦樂(よろこび)(五十四)──『なんぢの律法はわが旅の家にてわが歌となれり』
▲ヘテ   信者の心靈上の經驗
一、祈禱(五十八)──『われ心をつくして汝のめぐみを請求めたり ねがはくは聖言にしたがひて我をあはれみたまへ』
二、悔改(五十九)──『我わがすべての途をおもひ 足をかへしてなんぢの證詞にむけたり』
三、服從(六十)──『我なんぢの誡命をまもるに速けくしてたゆたはざりき』
四、迫害の中に於る勝利(六十一)──『惡きものの繩われに纏ひたれども 我なんぢの法をわすれざりき』
五、感謝(六十二)──『我なんぢのたゞしき審判のゆゑに 夜半におきてなんぢに感謝せん』
六、聖徒の交際(まじはり)(六十三)──『われは汝をおそるゝ者 またなんぢの訓諭をまもるものの侶なり』
七、惠の經驗(六十四始)──『ヱホバよ汝のあはれみは地にみちたり』
▲テテ   神の取扱
 ヨーデ  被造者(つくられしもの)の造物主(つくりぬし)に對する叫
 カフ   苦(くるしみ)の時の望
 ラメテ  神の聖言を守る
 メム   靜かに考ふる事の利益
 ヌン   光なる聖言
 サメク  人の考(かんがへ)と神の法との比較
 アイン  虐げられし者の訴
 ペ    活ける神を慕ふ
 ツァデー 神の義
 コフ   熱心なる叫び
 レシ   神の眷顧(かへりみ)を願ふ
▲シン   聖言の結果
一、畏(おそれ)(百六十一終)──『わが心はたゞ汝のみことばを畏る』
二、歡喜(よろこび)(百六十二)──『われ人のおほいなる掠物をえたるごとくに 汝のみことばをよろこぶ』
三、愛(百六十三)──『われ虛僞(いつはり)をにくみ之をいみきらへども 汝ののりを愛す』
四、切なる讃美(百六十四)──『われ汝のたゞしき審判のゆゑをもて 一日(ひとひ)に七次(なゝたび)なんぢを讃稱ふ』
五、大なる平安(やすき)(百六十五)──『なんぢの法をあいするものには大なる平安あり かれらには躓礙をあたふる者なし』
六、望(百六十六)──『ヱホバよ我なんぢの救をのぞみ汝のいましめをおこなへり』
▲タウ   聖言によりて樣々の惠を得。



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