第百四十八篇



  1. ヱホバをほめたゝへよ もろもろのてんよりヱホバをほめたゝへよ もろもろの高所たかきところにてヱホバをほめたゝへよ
  2. その天使みつかひよみなヱホバをほめたゝへよ その萬軍ばんぐんよみなヱホバをほめたゝへよ
  3. つきよヱホバをほめたゝへよ ひかりのほしよみなヱホバをほめたゝへよ
  4. もろもろのてんのてんよ てんのうへなるみづよ ヱホバをほめたゝへよ
  5. これらはみなヱホバの聖名みなをほめたゝふべし そはヱホバ命じたまひたればかれらは造られたり
  6. ヱホバまた此等これらをいやとほながにたてたまひたり 又すぎうすまじき詔命みことのりをくだしたまへり
  7. たつよ すべてのふちよりヱホバをほめたゝへよ
  8. あられゆききりよ みことばにしたがふ狂風あらし
  9. もろもろのやま もろもろのをか をむすぶ すべての香柏かうはく
  10. けもの もろもろの牲畜けだもの はふもの つばさあるとり
  11. わうたち もろもろのたみ 諸侯きみたちのもろもろの審士さばきびと
  12. わかきをのこ わかきをみな おいたる人 をさなきものよ
  13. みなヱホバの聖名みなをほめたゝふべし その聖名みなはたかくしてたぐひなく そのえいくわうはよりもてんよりもうへにあればなり
  14. ヱホバはそのたみのために一つのつのをあげたまへり こはそのもろもろの聖徒せいとのほまれ ヱホバにちかきたみなるイスラエルの子輩こらのほまれなり ヱホバを讃稱ほめたゝへよ

▲本篇の分解  一節に『天よりヱホバをほめたゝへよ』とあり、七節に『地よりヱホバをほめたゝへよ』とあり、これによりて二つに區分す。
 (一〜六) 天にあるものよヱホバを讃稱ほめたゝへよ
 (七〜十四)地にあるものよヱホバを讃稱ほめたゝへよ
 たゞに人類のみならず神の造り給ひし者はすべて神を讃稱ほめたゝふべきなり天使てんのつかひも星も太陽もこの地上にある山も木も鳥もけものをはりに人間も皆神を讃稱ほめたゝふ。主は萬物すべてのものより尊榮ほまれを受け給ふ時きたるべし。



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