SPIRITUAL THOUGHTS
FROM THE PSALMS

By Rev. Barclay F. Buxton



ビー・エフ・バックストン講述
米　　　田　　　　豐　　筆記

詩　篇　の　靈　的　思　想

東　　京
基督敎書類會社

は　し　が　き

一　本書はバックストン先生が、詩篇の殆ほとんど各篇に亘わたりて其その靈的思想の要點だけを口述せられしものを筆記したものであります。
一　然されば是これは先生が屢しばしば云はれた如く唯たゞ種子たねに過ぎません。唯たゞ之これを讀み流しただけでは余り利益がないかも知れません。之これによりて聖言みことばを咀嚼玩味してこそ自分の爲にも靈の糧かてを得、又人を導く上にも助たすけとなる思想を得られるのであります。多くの篇に於おいて、此この要點そのものゝ中うちに一ひとつの講解的説敎の骨子ほねとするに足るものがあります。
一　先生は常に充分書入かきいれの出來る余白のある聖書を硏究用として數册備えて居をられます。而そして毎朝時を費やして靜しづかに聖書を讀みまた味あじははれるのですが、其その時敎へられた思想の要點や、又稀まれには靈的書物を讀んだり人の説敎を聞いたりして自分の糧として吸収同化せられた要點やをも、其その聖書に書入れて置かれるので、是これが他日聖書の講義なり説敎なりをせらるゝ時に骨子ほねとなるやうです。是これは私わたくしが數年間先生の側そばに居ゐて觀察し又學んだ處で、兎とに角かく先生は聖靈に敎へられた思想を大切に保存する事に注意して居をられます。然されば先生の講義なり説敎なりの多くは、俄にはかに考へて作ったものや、偶感的くうかんてきのものでなく、永い間の準備的黙想の結果であります。
一　本書に載する詩篇の靈的思想の要點は、斯かくして書入れられた先生の聖書のノーツであります。熱心なる聖書硏究者は必ず之これによりて新しき光と多くの敎訓を得られて、恩惠めぐみを受ける助たすけとなる事と思ひます。
一　尚なほ先生の講義筆記には他に、利未レビ記講義、ヨハネ傳講義、使徒行傳講義、路得ルツ記靈的講解、雅歌靈的講解、及び創造と堕落（創世記一章より四章迄までの講義）等があります。又説敎集には心靈的講演集、赤山あかやま講話、リバイバルの要件、聖靈のバプテスマ等があります。
　　　大正六年六月　　　　　　　　　　神戶にて　　　筆　　記　　者　誌
　

── 目　次 ──

不許複製
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大正 六 年 七 月 五 日　印　　刷
同　 　 年 七 月 十 日　発　　行
大正十二年 六 月廿六日　再版発行
大正十三年 五 月廿六日　三版発行
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（定　價　九　拾　錢）

著　作　者　　　ビー・エフ・バックストン

　　　　　東京市赤坂區氷川町五番地
發　行　者　　　ジョージ・ブレスウェート

　　　　　神戸市吾妻通三丁目十七番屋敷
印　刷　者　　　佐　　藤　　　爲　　吉

　　　　　神戸市吾妻通三丁目十七番屋敷
印　刷　所　　　中 外 印 刷 株 式 會 社

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發　行　所
　　　　　　　東京都京橋區銀座四丁目一
　　　　　　　振替　東京二二七三番

　　　　　　　基 督 敎 書 類 會 社
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