第五十篇
アサフのうた
- ぜんのうの神ヱホバ詔命して 日のいづるところより日のいるところまであまねく地をよびたまへり
- かみは美麗の極なるシオンより光をはなちたまへり
- われらの神はきたりて默したまはじ 火その前にものをやきつくし暴風その四周にふきあれん
- 神はその民をさばかんとて上なる天および地をよびたまへり
- いはく祭物をもて我とけいやくをたてしわが聖徒をわがもとに集めよと
- もろもろの天は神の義をあらはせり 神はみづから審士たればなり セラ
- わが民よきけ 我ものいはん イスラエルよきけ 我なんぢにむかひて證をなさん われは神なんぢの神なり
- わが汝を責るは祭物のゆゑにあらず なんぢの燔祭はつねにわが前にあり
- 我はなんぢの家より牡牛をとらず なんぢの牢より牡山羊をとらず
- 林のもろもろのけもの山のうへの千々の牲畜はみなわが有なり
- われは山のすべての鳥をしる 野のたけき獸はみなわがものなり
- 世界とそのなかに充るものとはわが有なれば縦ひわれ飢るともなんぢに告じ
- われいかで牡牛の肉をくらひ牡山羊の血をのまんや
- 感謝のそなへものを神にさゝげよ なんぢのちかひを至上者につくのへ
- なやみの日にわれをよべ 我なんぢを援けん 而してなんぢ我をあがむべし
- 然はあれど神あしきものに言給く なんぢは敎をにくみ わが言をその後にすつるものなるに
- 何のかゝはりありてわが律法をのべ わがけいやくを口にとりしや
- なんぢ盜人をみれば之をよしとし姦淫をおこなふものの伴侶となれり
- なんぢその口を惡にわたす なんぢの舌は詭計をくみなせり
- なんぢ坐りて兄弟をそしり己がはゝの子を誣のゝしれり
- 汝これらの事をなしゝをわれ默しぬれば なんぢ我をおのれに恰にたるものとおもへり されど我なんぢを責めてその罪をなんぢの目前につらぬべし
- 神をわするゝものよ今このことを念へ おそらくは我なんぢを抓さかんとき助るものあらじ
- 感謝のそなへものを獻るものは我をあがむ おのれの行爲をつゝしむ者にはわれ神の救をあらはさん
神は現在に於る審判に人々を呼び給ふ。
(一〜六)神は人々を呼び給ふ
(七〜十五)御自分の民に語り給ふ
(十六〜廿二)惡き者に語り給ふ
本篇に記さるゝ處は惡人に對する現在の審判なり。黙示録二、三章を參照して見よ。
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