第百十二篇 題目 此世に居る忠実なる僕
- ヱホバを讃まつれ ヱホバを畏れてそのもろもろの誡命をいたく喜ぶものはさいはひなり
- かゝる人のすゑは地にてつよく 直きものの類はさいはひを得ん
- 富と財とはその家にあり その公義はとこしへにうすることなし
- 直き者のために暗きなかにも光あらはる 彼は惠ゆたかに憐憫にみつる義しきものなり
- 惠をほどこし貸ことをなす者はさいはひなり かゝる人は審判をうくるときおのが訴をささへうべし
- 又とこしへまで動かさるゝことなからん 義者はながく忘れらるゝことなかるべし
- 彼はあしき音信によりて畏れず その心ヱホバに依頼みてさだまれり
- その心かたくたちて懼るゝことなく敵につきての願望をつひに見ん
- 彼はちらして貧者にあたふ その正義はとこしへにうすることなし その角はあがめをうけて擧られん
- 惡者はこれを見てうれへもだえ切齒しつゝ消さらん また惡きものの願望はほろぶべし
(前々篇參照)
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