第 八 章



  1. 時にシユヒびとビルダデ答へていは
  2. 何時いつまでなんぢかゝる事をいふや、何時いつまでなんぢの口の言語ことば大風おほかぜのごとくするや
  3. 神あに審判さばきまげたまはんや、全能者あに公義をまげたまはんや
  4. なんぢ子等こどもかれに罪をたるにやこれをそのとがの手にわたしたまへり
  5. なんぢもし神に求め、全能者に祈り
  6. 淸くかつ正しうしてあらば必ず今なんぢを顧みなんぢたゞしき家をさかえしめたまはん
  7. しからばなんぢはじめ微小ちひさくあるともなんぢをはりはなはおほいならん
  8. なんぢすぎにしの人に問へ、彼らの父祖の尋究たづねきはめしところの事を學べ
  9. われらは昨日きのふよりありしのみにてなにをもしらず、われらが世にある日は影のごとし)
  10. 彼等なんぢを敎へなんぢ諭さとし、ことばをその心よりいださゞらんや
  11. あしあに泥なくしてのびんや をぎあに水なくしてそだゝんや
  12. これはその靑くしていまからざる時にもほか一切すべての草よりは早く
  13. 神を忘るゝ者の道はすべかくのごとく もとる者ののぞみむなしくなる
  14. そのたのむ所はたゝれ、そのよるところは蜘蛛網くものすのごとし
  15. その家によりかゝらんとすれば家たゝず、これに堅くとりすがるも保たじ
  16. かれ日の前に靑綠みどりあらはし、その枝をその蔓延はびこらせ
  17. その根を石堆いしづかからみて石のいへを眺むれども
  18. もしそのところよりとりのぞかれなばそのところこれを認めずしてわれなんぢを見たる事なしといは
  19. よ その道の喜樂たのしみかくのごとし、しかしてまたほかの者よりはえいでん
  20. それ神は完全人まったきひとすてたまはず、またあしき者の手を執りたまはず
  21. つひ哂笑わらひをもてなんぢの口にみた歡喜よろこびなんぢの唇におきたまはん
  22. なんぢにくむ者は羞耻はぢを着せられ あしき者の住所すみかなくなるべし


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