しゅつ 埃 及エジプト 

第 三 十 章



  1. なんぢかうだんを造るべし すなは合歡木ねむのきをもてこれを造るべし
  2. そのながさは一キユビトそのはゞも一キユビトにして四角ならしめそのたかさは三キユビトにしそのつのそれよりいでしむべし
  3. しかしてその上その四傍しはうそのつのともに純金を着せその周圍まはりきんふちを作るべし
  4. なんぢまたその兩面にきんふちしたきん二箇ふたつこれがために作るべし すなはちその兩傍りょうはうにこれを作るべし これすなはちこれをかくところのさをを貫く所なり
  5. そのさを合歡木ねむのきをもてこれを作りてこれきんを着すべし
  6. なんぢこれを律法おきてはこかたはらなる幕の前にすゑ律法おきての上なる贖罪所しょくざいしょむかはしむべし 其處そこはわがなんぢに會ふところなり
  7. アロンあさごとにその上にかうばしきかうたくべし かれ燈火ともしびを整ふる時はその上にかうたくべきなり
  8. アロンゆふべ燈火ともしびともす時はその上にかうたくべし このかうはヱホバの前に汝等なんぢら代々よゝたやすべからざる者なり
  9. 汝等なんぢらその上にことなかうたくべからず 燔祭はんさいをも素祭そさいをも獻ぐべからず 又その上に灌祭くゎんさいの酒をそゝぐべからず
  10. アロンとし一回ひとたび贖罪つみあがなひ罪祭ざいさいの血をもてそのだんつののためにあがなひをなすべし 汝等なんぢら代々よゝとし一度ひとたびこれがためにあがなひをなすべし これはヱホバにもっときよき者たるなり
  11. ヱホバ、モーセにつげいひたまはく
  12. なんぢがイスラエルの子孫ひとびとかずかぞへしらぶるにあたりて彼等は各人おのおのそのかぞへらるゝ時にその生命いのちあがなひをヱホバにたてまつるべし はそのかぞふる時にあたりて彼等のうち災害わざはひのあらざらんためなり
  13. すべかぞへらるゝ者のうちる者は聖所きよきところのシケルにしたがひて半シケルをいだすべし 一シケルは二十ゲラなり すなはち半シケルをヱホバにたてまつるべし
  14. すべかぞへらるゝ者のうちる者すなは二十歲にじっさい以上の者はヱホバに献納物さゝげものをなすべし
  15. なんぢらの生命いのちあがなふためにヱホバに献納物さゝげものをなすにあたりては富者とめるものも半シケルより多くいだすべからず 貧者まづしきものそれよりすくないだすべからず
  16. なんぢイスラエルの子孫ひとびとよりあがなひかねとりてこれを幕屋まくやの用に供ふべし これはヱホバの前にイスラエルの子孫ひとびと記念おぼえとなりてなんぢらの生命いのちあがなふべし
  17. ヱホバ、モーセにつげいひたまはく
  18. なんぢまたあかゞねをもて洗盤たらひをつくりそのだいをもあかゞねになして洗ふことのために供へこれを集會の幕屋まくやだんとのあひだすゑてそのなかに水をいれおくべし
  19. アロンとその子等こらはそれにつきて手と足を洗ふべし
  20. 彼等は集會の幕屋まくやる時に水をもて洗ふことをなして死をまぬかるべし まただんにちかづきてそのつとめをなし火祭くゎさいをヱホバの前にく時もしかすべし
  21. すなはかくその手足を洗ひて死をまぬかるべし これは彼とその子孫しそん代々よゝ常に守るべきのりなり
  22. ヱホバまたモーセにいひたまひけるは
  23. なんぢまた重立おもだちたる香物かうもつを取れ すなはきよき沒藥もつやく五百シケル かうばしき肉桂にくけいそのはん二百五十シケル かうばしき菖蒲あやめ二百五十シケル
  24. 桂枝けいし五百シケルを聖所きよきところのシケルにしたがひて取り又橄欖かんらんの油一ヒンをとるべし
  25. なんぢこれをもて聖灌膏きよきそゝぎあぶらつくるべし すなはち薰物かほりものつくはふにしたがひて香膏にほひあぶらつくるべし これ聖灌膏きよきそゝぎあぶらたるなり
  26. なんぢこれを集會の幕屋まくや律法おきてはこに塗り
  27. つくゑとそのもろもろの器具うつは燈臺とうだいとそのもろもろの器具うつはおよび香壇かうだん
  28. ならび燔祭はんさいだんとそのもろもろの器具うつはおよび洗盤たらひとそのだいとにぬるべし
  29. なんぢ是等これらきよめていときよからしむべし すべてこれにさはる者はきよくならん
  30. なんぢアロンとその子等こらあぶらをそゝぎてこれを立て彼らをしてわれに祭司のつとめをなさしむべし
  31. なんぢイスラエルの子孫ひとびとつげていふべし これなんぢらが代々よゝわれために用ふべき聖灌膏きよきそゝぎあぶらなり
  32. これは人の身にそゝぐべからず 汝等なんぢらまたこの量をもてこれひとしき物をつくるべからず これきよ汝等なんぢらこれを聖物きよきものとなすべし
  33. すべこれひとしき物をつくる者 すべてこれを餘人ほかのひとにつくる者はそのたみうちよりたゝるべし
  34. ヱホバ モーセにいひたまはく なんぢナタフ、シケレテ、ヘルベナの香物かうもつを取りその香物かうもつきよ乳香にうかうまぜあはすべし その量はおのおのひとしからしむべきなり
  35. なんぢこれをもっかうつくるべし すなは薰物かほりものつくはふにしたがひてこれをもて薰物かほりものつくしほをこれにくはへいさぎよかつきよからしむべし
  36. なんぢまたその幾分いくぶんこまかかてなんぢに會ふところなる集會の幕屋まくやうちにある律法おきての前にこれを供ふべし これ汝等なんぢらにおいてもっときよき者なり
  37. なんぢつくるところのかう汝等なんぢらその量をもてこれを自己おのれのためにつくるべからず これなんじにおいてヱホバのためにきよき者たるなり
  38. すべこれひとしき者をつくりてこれをぐ者はそのたみうちよりたゝるべし


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