SPIRITUAL LESSONS
FROM
THE BOOK OF RUTH

BY
REV. BARKLAY F. BUXTON



ビー・エフ・バックストン講述
米    田     豊筆記

路得記霊的講解

東京基督教書類会社



── 緒  言 ──


一、本書は大正三年八月、有馬ありまにて開かれし霊的修養会において、バックストン師がせられし講義の筆記であります。
一、その時神はその講義を祝したまいまして、毎日会衆一同は大いに教えられ、また探られ、また恵まれました。或る姉妹のごときは、今まで本書を嫌って、本書のごときは見ない方がよいと思うていたが、今度その霊的意味を教えられて大いに恵まれましたと、のちあかしせられた事であります。
一、神が本書をも祝し、読者愛兄姉あいけいしがこれによりてあがないの深い意味を解せられ、一層高い恩恵めぐみに進まれん事を切に祈ります。
一、目次中の梗概は読者諸兄姉の便宜を図りて筆記者があとより随意に附け加えたものであります。
  大正四年十月            神戸にて
                     筆 記 者 誌




── 目 次 ──

 総論  あがなぬし恩恵めぐみ──あがないの意味──キリストの新婦──ペンテコステ的安息──再臨のしゅを迎える準備──路得るつ記と雅歌──ルツの三つの時代──(一、神の国の一人となる──二、ボアズの恩恵めぐみを知る──三、あがないびとボアズの新婦となる)──新婦たる者の特権
 第一章  堕落とその結果──喜びの音信──信者が恵まれれば堕落者が神に帰る──三人の相違──(一、怨言つぶやきながら帰るナオミ──神に帰る時必要なる心懸け──二、この世と偶像を全く捨てるあたわざりしオルパ──ソドムを愛せしロトの妻と、心おさまらず神に忠ならざりしエフライム──三、堅固なる決心にて帰りしルツ──ピリピ書三章のパウロの如き決心)──ルツの受けし三度の試験──神に帰りし者の受ける豊かなる報い
 第二章  能力ちからあるあがなぬし──世より離れし者はまず霊のかてを求む──かかる人に対する神の導き──養いぬし御自身の御手みてより恵まる──恩恵めぐみ深きあがなぬし──収穫の働きびとに御自身をあらわしたもう収穫の主人──第一の面会──我におれ──御翼みつばさの下にまもられ生命いのちの水を飲む──信仰とは如何いかなる事ぞ──主はすべてを知りたもう──第二の面会──更にまされる恩恵めぐみ──主との親しき交際まじわり──愛のしるし──恩恵めぐみ土産みやげ──恩恵めぐみ深き企図──我等のために恩恵めぐみを命じたもう神──人々の驚くほどの恩恵めぐみを受く──大いなる黙示とそれに伴うて起る望み
 第三章  恩恵めぐみよりも恵みぬしを求む──真正の「安息所」──二つの安息──法律上の特権──その恩恵めぐみを経験する道──一、身を洗え──望みと聖潔きよめ──二、大麦をりたもうしゅきたれ──探りたもうしゅ──三、このしゅに身を委ねよ──これ信仰の一特徴──ルカ伝中に於けるしゅの足もとに倒れたる六つの引照──四、さらば約束を受けて帰るを得る──空しくは帰らず──信仰のち望み
 第四章  坐して待つ──法律上決定せられし恩恵めぐみ──救いの二つの問題──産業をもルツをもあがなう──畑をも宝をも買う──価の高きあがない──御自分の産業を損なってあがないたまえるしゅ──「わが妻となし」──天の裁判さばきにて権利を取れる人の子──しゅはすべての眼の前に公然あがないの権利を取りたまえり──あがなぬしの新婦となる──新郎の目的に従って罪人つみびとを導け──新郞の再来──思う所にまさ恩恵めぐみ備えらる


| 総目次 |