昭和の初めに「われに従え」と題したソーントン先生の講演集を発行したことがある。またこれをアパ・ルームの付録に連載して好評を博したこともある。この小冊子は紙型がとってなかったのでいずれは別に発行する考えをもって説教集『燃ゆるしば』に掲載しなかったが、今日になると私の筆記したものは一冊にまとめた方がよいと思うので、再版を機会に本書に繰り入れることにした。しかしこの講演集だけを希望される方のためにこの部分だけを別に『ソーントン説教集』として発行することにした。
この講演集の最初の『われに従え』は大正十五年先生が日本を去られる前、神戸における送別会のときの説教、『湧きあがる泉』は日本を去られる最後の有馬修養会での説教、その他は日本伝道隊聖書学舎が神戸市御影に創設された当初(大正十四年)の出エジプト記講義の一部である。この講義は逐章逐句にわたる解説というよりもむしろ同書を土台とした講演といってもよいかも知れない。各章の題目は私が適宜につけたものである。
私はかつてのおり、この講義を通して導かれ力づけられたことを忘れることができない。
昭和四十六年三月
筆 記 者 落 田 健 二
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