自第九十三篇至第九十九篇 題目 王たるヱホバ
第九十三篇
- ヱホバは統御たまふ ヱホバは稜威をきたまへり ヱホバは能力をころもとなし帶となしたまへり さればまた世界もかたくたちて動かさるゝことなし
- なんぢの寶座はいにしへより堅くたちぬ 汝はとこしへより在せり
- 大水はこゑをあげたり ヱホバよおほみづは聲をあげたり おほみづは浪をあぐ
- ヱホバは高處にいましてその威力はおほくの水のこゑ海のさかまくにまさりて盛んなり
- なんぢの證詞はいとたかし ヱホバよ聖潔はなんぢの家にとこしへまでも適應なり
九十三篇より九十九篇迄はヱホバの王たる事を歌へる詩なり。
九十三・一 ──『ヱホバは統御たまふ ヱホバは稜威をきたまへり……』
九十七・一 ──『ヱホバは統御たまふ 全地はたのしみ多くの島々はよろこぶべし』
九十九・一 ──『ヱホバは統御たまふ もろもろの民はおのゝくべし……』
皆同じ言を以て始まる。神の王たる事を信じ其爲に喜び歌ふなり。
▲今以下に以上七つの篇の大意を記さん。
第九十三篇 王の寶座と榮光
第九十四篇 王の審判
第九十五篇 王の惠
第九十六篇 王に對する禮拜
第九十七篇 王の奇しき御業
第九十八篇 王の勝利
第九十九篇 王の永住の臨在
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