書

第 十 八 章



  1. あゝエテオピアのかは彼方かなたなるさやさやと羽音はおとのきこゆる地
  2. この地 あしのふねを水にうかべ海路うみぢより使者つかひをつかはさんとてその使者つかひにいへらく、とく走る使つかひよ なんぢら河々かはがはながれのわかるゝ國にゆけ、たけたかくはだへなめらかなる、始めより今にいたるまでおそるべく、なはをもてはかり人をふみにじるたみにゆけ
  3. すべて世にをるもの 地にすむものよ 山のうへに旗のたつとき汝等なんぢらこれを見 ラッパの鳴響なりひゞくときなんぢらこれをきけ
  4. そはヱホバわれに如此かくいひたまへり、いはく そらはれわたり日てり收穫かりいれねつむしてつゆけき雲のたるゝあひだわれわが居所すまひにしづかにてながめん
  5. 收穫かりいれのまへにその芽またくはえその花 ぶだうとなりて熟せんとするとき、かれ鎌をもてつるをかり枝をきりさら
  6. かくてみな山のたけきとりと地のけものとになげあたへらるべし、猛鳥たけきとりそのうへにて夏をすごし地のけものその上にて冬をわたらん
  7. そのとき河々かはがはながれのわかるゝ國のたけたかくはだへなめらかなる始めより今にいたるまでおそるべくなはをもてはかり人をふみにじるたみより萬軍ばんぐんのヱホバにさゝぐる禮物れいもつをたづさへて萬軍ばんぐんのヱホバの聖名みなのところ シオンの山にきたるべし


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