書

第 五 十 三 章



  1. われらがのぶるところを信ぜしものはたれぞや ヱホバの手はたれにあらはれしや
  2. かれはしゅのまへにめばえのごとく かわきたる土よりいづる樹株こかぶのごとくそだちたり、われらが見るべきうるはしきすがたなく、うつくしきかたちなく、われらがしたふべき艷色みばえなし
  3. かれはあなどられて人にすてられ悲哀かなしみの人にして病患なやみをしれり、またかほをおほひてさくることをせらるゝ者のごとくあなどられたり、われらも彼をたふとまざりき

  4. まことに彼はわれらの病患なやみをおひ我儕われらのかなしみをになへり、しかるにわれら思へらく 彼はせめられ神にうたれ苦しめらるゝなりと
  5. 彼はわれらのとがのためにきずつけられ、われらの不義のためにくだかれ、みづから懲罰こらしめをうけてわれらに平安やすきをあたふ、そのうたれしきずによりてわれらはいやされたり
  6. われらはみな羊のごとく迷ひておのおのおのが道にむかひゆけり しかるにヱホバはわれらすべてのものゝ不義をかれのうへにおきたまへり

  7. 彼はくるしめらるれどもみづからへりくだりて口をひらかず屠塲ほふりばにひかるゝ羊羔こひつじのごとく 毛をきる者のまへにもだす羊のごとくしてその口をひらかざりき
  8. かれは虐待しへたげ審判さばきとによりて取去とりさられたり、そのの人のうちたれかゝれがいけるものゝ地よりたゝれしことを思ひたりしや 彼はわがたみのとがのためにうたれしなり
  9. その墓はあしき者とゝもに設けられたれどしぬるときはとめるものとゝもになれり、かれはあらびをおこなはず、その口には虛僞いつはりなかりき
  10. されどヱホバはかれを碎くことをよろこびてこれをなやましたまへり かくてかれの靈魂たましひ とがの献物そなへものをなすにいたらば彼そのすゑをみるをその日はながからん、かつヱホバのよろこびたまふことはかれの手によりさかゆべし
  11. かれはおのがたましひの煩勞いたづきをみて心たらはん、わがたゞしきしもべはその知識によりておほくの人を義とし又かれらの不義をおはん
  12. このゆゑにわれかれをしておほいなるものとゝもに物をわかちとらしめん、かれは强きものとゝもに掠物えものをわかちとるべし、彼はおのが靈魂たましひをかたぶけて死にいたらしめとがあるものとゝもに數へられたればなり、彼はおほくの人の罪をおひとがあるものゝためにとりなしをなせり


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