NOTES
on the
ACTS OF THE APOSTLES

By Rev. Barcley F. Buxton


ビー・エフ・バックストン講述

使 徒 行 伝 講 義

バックストン記念霊交会


緒  言



 本書はさきに多年我が国に定住して心霊界に大いに貢献せられたビー・エフ・バックストン師が、大正三年秋より、大正四年春に至る迄の間、多忙なる巡回伝道の余暇々々に神戸の聖書学校においてされた講義の筆記であります。
 この講義筆記は全体毎回同師の校閲を経たのでその際少々添削されたものです。
 文体はなるべく同師の口吻を保ちたいためと、同師がなるべく平易なる文体を好まれるため、迂遠のようではありますが今まで発行せられた同師のすべての講義筆記のごとくこれまた口語体にいたしました。同師の口よりお聞きなさるような心でお読みなさるように望みます。
 各節の講義の始めにただ何節とだけ記して置いたのは講義の際は同師がその節を読まれたのですが、冗長に流れるを防ぐためにただ節だけを記しました。読者諸兄姉は必ず聖書を開いてその節をお読みなされたのちこの講義をご覧になるように願います。そうでないと思想の連絡を欠きます。また講義中の引照も聖句を略したのがありますから必ず聖書を開いてご覧になるように願います。
 同師の講義が世間在来の註釈類とはその趣を全く異にし、心霊的にして独得の能力と味わいあることは英国においても我が国においても多くの人の知るところであります。この講義も深い祈禱の中に準備せられたものでありますから、もし読者諸兄姉が祈禱の中に聖霊の光を求めつつお読みになりますれば、必ず信仰上大いなる利益を得られるに相違ありません。

  大正五年四月
                       神戸にて
                         筆記者  米田 豊



第六版刊行に際して



 本書の初版は大正五年に発行された。筆記者米田豊氏の緒言にも書かれてあるようにバックストン師の口吻を保つために特別に苦心されたものであるから、なるべくそのままにしておきたいのであるが、約四十数年も以前のものである。今日では聖書も当時の元訳より口語訳に変わり文体も変わっているのであるから、旧版のままであると新しい世代の人には理解し難いところがある。それで不本意ではあるが聖書も口語訳に、文体もできるだけ新しい世代の人に理解しやすいように訂正した。しかしこれを全部書き直してしまうと本書の独得のものを失ってしまうのでできるだけ旧版を崩さない程度に訂正した。
 また旧版は書中に各綱目の区分が記されていたがこれを省略して別に綱目分解として本書の目次の中に掲載することにした。

  一九五八年初夏
                                 発行者



目 次 と 綱 目


 
 【第一章】
《第一 この書の内容 一節》
 キリストの働きの続き ── 伝道の手帳 ── 三つの大切なること ── 神の戦争
《第二 甦りたる救い主とその約束 二節〜八節》
 甦りし主の職務 ── 最も大いなる約束 ── 火のバプテスマ ── 最も高き欲望
  ── 聖霊臨みたもう ── 最も貴き聖霊の経験 ── 爆裂弾の能力 ── 証人 ──
 証の順序 ── 復活の証人
《第三 キリスト昇天したもう 九節〜十一節》
 詩篇におけるキリストの昇天 ── キリストの王たる三つの証 ──
 再臨に関する天使の証 ── 四つの基礎的事実 ──
 キリストは我等の祭司の長となりたまえり
《第四 祈禱会 十二節〜二十六節》
 エルサレムに帰る ── 祈禱会は最も肝要なり ── 祈り、聖書を読み、歌いつつ
  ── 使徒行伝における祈禱 ── 神を待ち望める十日間 ── 欠陥を補う

 【第二章】
《第五 聖霊の傾注 一節》
 使徒行伝における聖霊の傾注の四つの記事 ── 七つの霊 ── 戴冠式の賜物
《第六 ペンテコステの祭》
 旧約における三大節 ── 麦粉のパンの譬え ── 節筵の特質 ── 徹夜の祈禱
《第七 聖霊降りたもう 二節〜四節》
 一致和合より起こる祝福 ── 俄に ── 祈禱答えられ、約束成し遂げらる ──
 神の気息 ── 音 ── 火 ── 聖霊の盈満 ── フレッチャーの経験
《第八 万国伝道 五節〜十一節》
 諸国の人の救い ── バベルの塔とペンテコステ ── 神の大いなる御業
《第九 町の震動 十二節〜十三節》
 天の葡萄酒 ── シナイ山とペンテコステ
《第十 聖霊に循う説明 十四節〜十六節》
 新しき能力 ── 傾注の結果
《第十一 キリストの御栄光 十七節〜三十六節》
 ペテロの三つの説教の題 ── 神の御子 ── 神の聖前の全き者 ──
 他の人によりて聖霊を受く ── 悟り開かる ── 人間の考えと神の考え
《第十二 危険より救いに至る 三十七節〜四十七節》
 危険を自覚す ── 第二の集会 ── 限られざる約束 ── 七つの結果 ── 一家族
  ── 三つの新しき特質

 【第三章】
《第十三 跛者の癒し 一節〜十一節》
 聖潔の力 ── 全国民の召し ── 悔い改めの結果 ── 祈禱の時 ── イエスの名
  ── ペテロとヨハネ ── 神の賤しき器 ── 肉に属ける信者の表号 ──
 癒されし跛者の五つの精神 ── 働き人の七つの精神
《第十四 跛者についてのペテロの説教 十二節〜二十六節》
 機会を捉える伝道者 ── ペテロの説教の綱領 ── 証人 ── キリストの四つの名
  ── 恐ろしき訴え ── 不信仰と信仰 ── 愛の勧め ── 新しき紀元

 【第四章】
《第十五 ユダヤの宗教会議 一節〜二十二節》
 凡ての場合における平和 ── 議会の答え ── 消されざる火 ──
 大人物の前における賤しき田舎者 ── 禍転じて福となる ── 不信仰の瞽 ──
 説教の題目と証人 ── 頑固なるサンヒドリム
《第十六 震い動ける祈禱会 二十三節〜三十七節》
 迫害の四つの幸福なる結果 ── 信者の会の空気 ── 造り主なる神の力 ──
 戦争における大胆 ── 震い動かしたもう神の能力 ──
 人の心を動かす三つの方法 ── 燃え立つ焔のごとき愛 ──
 ペンテコステの祈禱会の順序 ── 神の道

 【第五章】
《第十七 アナニヤの死 一節〜十五節》
 内部の敵 ── 聖霊の燃え立つ火 ── 教会の中に宿りたもう聖霊 ── 真似の献身
  ── サタンの真似 ── 聖霊の審判の美しき結果 ── 聖霊の審判を求めよ
《第十八 祭司と使徒との戦い 十六節〜四十二節》
 教会の打撃 ── 天使の働き ── 権威者の無能力 ──
 エルサレムのリバイバルの秘密 ── ペテロ事実を言い表す ── 最も善きこと
  ── 普通の方法によれる助け ── 苦しみよりの喜悦 ── 日々に

 【第六章】
《第十九 教会の組織及び発達 一節〜七節》
 組織や方法について霊の導きを求めよ ── サタンの妨害 ── 最も大切なる奉仕
  ── 祈禱の大切なること ── 神の働きを務むべき人 ── 愛の勝利 ──
 三つの聖霊の盈満
《第二十 ステパノの殉教 八節〜七章六十節》
 ステパノの変貌 ── 聖霊に満たされたる教会の七つの結果

 【第七章】
 ステパノの説教……頑固なる心 ── ペンテコステ的の死

 【第八章】
《第二十一 サマリヤのリバイバル 一節〜二十五節》
 福音伝道の苗代 ── 巣雛の教育……悪魔の伝道者としてのサウロの種播 ──
 福音の拡張とその力 ── 悪魔の陣営に進撃す ── 天より火を降す使者 ──
 聖霊を求めても得ざる者
《第二十二 神の計画の拡張 二十六節〜四十節》
 悔い改めの三つの例 ── 成功ある伝道者の警戒すべきこと ──
 エチオピア人なる熱心なる求道者 ── 罪人の救いのために働く四つの者 ──
 個人伝道者の精神

 【第九章】
《第二十三 新しき使徒召さる》
 迫害者中よりの召し ── 神は或いは迫害を許し或いはこれを妨げたもう ──
 『忽ち』の働き ── 光と声 ── サウロの悟れること ── サウロの悔い改め ──
 三日間の暗黒 ── 個人伝道者に対する嚮導と奨励 ── 大胆なる証 ──
 サウロ洗礼を受けて聖徒の群に入りまた証す ── 新約のサウロと旧約のサウル
  ── 個人伝道者の六つの心得 ── 信じ易き心 ── 『憚らず』 ──
 迫害の中における導き ── 教会の真の繁昌 ──
 信仰の命令とその結果のリバイバル ──
 更に広き働きのためにペテロを備えたもう ── 四種の人歴

 【第十章】
《第二十四 ペテロ、ローマ人に救いを宣べ伝う》
 歴史の危機 ── 三大洲の人の悔い改め ── コルネリオの人物 ──
 神の導きと準備 ── 祈禱の力と新しき光 ── 神の摂理 ──
 神の言葉を受け入れる態度 ── 伝道者の信者に対する態度 ── 会衆の精神 ──
 神よりの言葉 ── キリストの死と甦り ── 純粋の福音の要点 ──
 聖霊ペテロを押し除けたもう ── 一つの経験を言い表す三つの用語 ──
 『凡ての者に』

 【第十一章】
《第二十五 エルサレムの批評 一節〜十八節》
 放蕩息子の兄の精神 ── ペテロの経験談 ── 繰り返されたるペンテコステ
《第二十六 福音の拡張 十九節〜三十節》
 平信徒の伝道 ── バルナバの喜び ── バルナバ友を求む ── キリステアン ──
 神の恩恵の証拠

 【第十二章】
《第二十七 ヘロデ王との合戦》
 両軍の実力 ── 祈禱の三箇条 ── 神の御手に在りての平安 ──
 天使の働きと導き ── 救われたり、されど寂し ── 祈禱会の勝利 ──
 この話の霊的意味 ── ヘロデの死 ── 神の勝利

 【第十三章】
《第二十八 外国伝道の始め》
 外国伝道者の派遣 ── 恵まれし教会の七つの特質 ── 神は犠牲を求めたもう
  ── 働き人を派遣する者 ── 島の伝道 ── サタンに遇う ── 審判の言葉 ──
 方伯救わる ── サウロの改名 ── ヨハネの分離 ── ユダヤ人に対する神の恩恵
  ── パウロの説教 ── 恩恵と審判 ── 説教後の個人伝道 ──
 アンテオケにおける迫害 ── 迫害の時受ける恩恵

 【第十四章】
《第二十九 続ける大戦争》
 成功と迫害 ── 跛者癒さる ── パウロ祭られんとす ── パウロの説教 ──
 石にて撃たる ── 第一伝道旅行の終わり

 【第十五章】
《第三十 大いなる決議 一節〜三十五節》
 純粋なる福音に反対す ── エルサレムの会議 ── ペテロの証 ──
 パウロとバルナバの証 ── 神のプログラム ── 教会に送れる書
《第三十一 パウロの第二伝道旅行 三十六節》
 パウロの重荷

 【第十六章】
 見よテモテ ── 神の案外なる導き ── 助けを求める叫び
《第三十二 ヨーロッパ伝道の初め》
 婦人の小祈禱会 ── 悔い改めの第一例 ── 悔い改めの第二例 ──
 吼ゆる獅子の妨害と栄えある勝利の初め ── 迫害の時の変化 ──
 獄の奥の美わしき祈禱会 ── 祈禱の答えなる地震 ── 悔い改めの第三の例 ──
 パウロ獄より釈かれる

 【第十七章】
《第三十三 ギリシャにおける旧約の宣伝 一節〜十四節》
 テサロニケにおける聖霊の働き ── その地における悪魔の働き ──
 強き信仰の基礎
《第三十四 アテネにおけるパウロ 十五節〜三十四節》
 アテネにおける彼の心痛 ── アテネにおける彼の伝道 ──
 アレス山における説教 ── 神の命令 ── 説教の結果

 【第十八章】
《第三十五 コリントにおける反対と成功 一節〜二十二節》
 労働者としてのパウロ ── コリントにおける伝道 ── 主の奨励 ── 主の保護
  ── 帰り途
《第三十六 第三伝道旅行 二十三節》
 プリスキラとアクラ、アポロを導く

 【第十九章】
 十二人の信者聖霊に満たさる ── 聖霊の降臨の五つの例 ── リバイバル起こる
  ── 似て非なる働き人 ── 贋者の曝露されしため起こりし四つの結果 ──
 パウロの大決心 ── 悪魔のリバイバル

 【第二十章】
《第三十七 マケドニアよりエルサレムまで》
 その旅行 ── 伝道者としてのパウロ ── 宣伝すべき事柄 ──
 二つの慎むべきこと ── エペソの長老等に告別の終わりの言葉 ──
 愛せられたるパウロ

 【自第二十一章至第二十六章】
《第三十八 パウロ囚人として審判を受く》

 【自第二十七章至第二十八章十節】
《第三十九 破船とその結果》

 【第二十八章十一節以下】
《第四十 ローマに着く》
 


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