第 十 三 日



『その子等こらおのおのおのれの家にておのれの日に宴筵ふるまひを設くる事をし …… その宴筵ふるまひの日はつるごとにヨブかならず彼らをよびよせてきよすなはち朝はやくき……燔祭はんさいさゝこれはヨブわがら罪を犯し心に神を忘れたらんもしるべからずといひてなり』(ヨブ記一・四、五

 ここに、私共は、敬虔な神をおそるる理想的な父を見せられます。ただ、自分が悪に遠ざかるをもって充分といたしません。その子等こらあるいは神に向って罪を犯さんことを大いに恐るるというのであります。彼は家長として彼等を膝元にあつめてきよめます。朝つとに起きて彼らのために燔祭はんさいを献ぐるという天晴あっぱれ敬虔なる父の典型、ただひとり神に仕えず、その子等こらをもおもんばかる信仰の模範であります。

 父たる方々よ! あなたの家庭に於ては如何なる状態でありますか。あなたは毎朝忠実に、お子達を神の聖言みことばのまわりに集め、打ち連れて祈のうちに神に近づきなさいますか。必ずそれをなしなさい。夕方の祈は充分でありません。朝に於ては一切が新鮮です。朝は一日のはじめです。終日はこの朝に係わります。悪をふせぐはこれをおこなって告白するにまさります。あなたの全家をして、毎朝、神とともにその一日を始めしめなさい。しかしてその日一日のために神の恩恵を受けしめ奉りなさい。

 基督者よ! 日々、又終日、神の子として生活することをねがいますならば、早朝に於て唯独ただひとり神と交わるまじわりを決して忘れてはなりません。又あなたの家族に神の恩恵をねがいますならば、全家とともにする朝の祈を忘れてはなりません。



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