第 二 十 六 日
『主ヱホバは敎をうけしものの舌をわれにあたへ言をもて疲れたるものを扶支ふることを知得しめたまふ また朝ごとに醒しわが耳をさまして敎をうけし者のごとく聞ことを得しめたまふ』(イザヤ書五〇・四)
かくの如く預言者は自らについて、主イエスの型として語っております。主イエスもかくの如く語り給います。すべての信者もかく語るでありましょう。語らなければなりません。それは『なんぢらの子等はみなヱホバに敎をうけん』(イザヤ五四・十三、ヨハネ六・四五)としるされております。
しかして神はどういうふうにその子等を教え給いますか。『朝ごとに醒しわが耳をさまして敎をうけし者のごとく聞ことを得しめたまふ』。神のなし給うことは聴く機能たる耳を醒ましおこすことであります。彼は霊魂に静まりて聖声に耳を傾くべきことを教え給います。多く語り尠く聴き、多く祈り僅か待望むことは余り多くの恩恵をもたらしません。信仰とは神をうかがい聴く耳であります。単に祈るのみでなく、静かに待望み、神が御霊によって心に語り給うところを悦びて忠実に聴き奉る(これは優りて肝要なることですが)その霊魂は、誠に神より教えらるることでありましょう。
神が耳を醒まし給うは、特に朝に於てであります。彼は一日のまず早き時に於て始めたまう。神は第一たることを求め給うのであります。
彼は『朝ごとに』醒まし給う。彼は『わが耳をさまし』たまいます。主は私共が新鮮なるマナを毎朝要することを知り給います。日々に新たに、繰り返して、私共の課程を収めさして頂くことによってのみ私共は神より教えらるることが出来るのであります。
霊魂よ! 毎朝神様からあなたの耳を醒まさして頂きなさい。神に耳を傾けて聴くことの出来るように!
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