第 二 十 三 日



『いとたかき者よヱホバにかんしやし聖名みなをほめたゝふるはよきかな あしたになんぢのいつくしみをあらはし夜々よなよななんぢの眞實まことをあらはすに……いとよきかな』(詩篇九二・一、二

 私共は朝に神のいつくしみをあらわさなければならないとの思想は幾度示されておることでありましょう。神はこれにふさわしいおかたであります。一夜を守り、新しき日を与え給うたのは彼であります。神の仁慈いつくしみをよろこび記念しつこれを口に告白することは霊魂にとっての恩惠となり、更にしゅの恩愛をともなわすところのものであります。

 改めて今一度しゅ憐憫あわれみに頼り奉ることは信仰をささえてこれを強くいたします。これは霊魂を神に結びつけ愛と喜びもて仕うる神の奉仕に結びつけます。これは私共を自己の世界から引出して神にまで高く高く高挙せしめます。実に『神をむる』ことこそは多くの疾病の治療策であります。

 問題は、どうして私はそうすることが出来るようになるかということであります。罪と弱きとが屢々しばしば私を打ち倒してしまいました。しかしそのみちをお示しいたしましょう。取るべき第一歩はこれです。毎朝このつとめのために必ず時を取りなさい。それはあなたの神に対して、あなたが実際真剣であるとの証拠となるでありましょう。次には神の前に静かに座して、キリスト・イエスにある神の愛を想いめぐらしなさい。その驚くべき愛、しかもあなたの上にそれがとどまっておるこの事実に対して静かに信仰をき働かせなさい。しかして、それから、感謝し始めなさい。ことごとくを望み通りはっきりすることが出来ずとも、又多くの語を持たずとも、静かにひざまずいて幼児おさなごのような信任もて申上げなさい、『父様よ、私はあなたを愛します、そしてあなたの愛を崇め奉ります、あなたは私を愛し給います』と。



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