第 二 十 八 日
『その中にいますヱホバは義くして不義を行ひたまはず朝な朝な己の公義を顯して缺ることなし』(ゼパニヤ書三・五)
全能の主として神はこの世界を支配し、忠誠に又欠くることなく、朝ごとに新しく陽の光を与えて世界を照らさしめ給います。『義き王』として彼は『その民の中にいまし、朝な朝なその公義を明らかにして欠くるところなし』。毎朝、間違いなく太陽の光を賜う神は、その如くまた、彼の公義を明らかに顕わして違うことがありません。『我わが公義をして國々を照さしむべし』。
神はこれを毎朝なし給います。聖言の中に私共は神の公義を賜っております(詩一一九・一〇二、一〇六、一〇九)。朝毎に、神は自らその公義を明かになし、御顔の光と御霊の光とを御法の上に照らして、民をしてこれを悟らしめ、又守らしめ給うのであります。唯、こちらの側として、毎朝、二つのことをなすように自らをあてはめて参らなければなりません。即ち、まず私は聖言の中なる神の公義を取り上げてこれに服し、これを私の心に誌すべきであります。かくして、次に、私は、朝ごとに、神を待ち望み、神がその公義を明らかになし給うまで──即ち、御光のわが霊魂にそそがれるまでに至らなければなりません。神の聖言は、唯々、神の聖顔の光と愛の輝きの中に於てのみ正しく解せられ、又真実に守らるるものなのであります。
クリスチャンよ! 神は、毎朝、あなたのために如何ばかりのことをなし給いますかを深く考えなさい。朝な朝な、神はその公義を顕わし給う。『神がその聖光をあなたの霊魂の上にそそぎ給うまで待ち望む』、これはあなたの朝の静時と待望の中心とおなしなさい。かくてこそ、あなたはその日一日のための智慧と能力とを獲らるるのであります。
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