ロ ー マ 書 分 解 的 綱 領 



         ▲ 第 一 章

第一段 挨拶の部  (一章一節より十七節まで)

 【一】記者と神との関係(一〜五)
   記者(一)
    1.『イエス・キリストの奴隷』
    2.『使徒として召され』
    3.『神の福音のために聖別せらる』
    4.『使徒たるの恵みを受く』(五)
   福音とは何ぞや(一〜五)
    1.予め預言せられしもの(二)
    2.人格を備える救い主に関するもの(三始)
    3.その救い主の歴史的に人間たること(三終)
    4.その救い主の奇蹟的に神たること(四)
    5.その福音は人に託せられしもの(五始)
    6.その福音の一般的目的(五終)
 【二】読者と神との関係(六、七)
   信者はイエス・キリストに召されし者(六)
    父なる神に愛せらる(七始)
    聖徒(すなわち聖霊に満たされし者)になるまでの召しを蒙りし者(七始)
 【三】記者と読者との関係(八〜十七)
   福音宣教者としてのパウロ(八〜十七)
    1.彼の心の広きこと(八)
    2.彼の心の忠実なること(九)
    3.彼の心の深きこと(十〜十二)
    4.彼の心の堅きこと(十三)
    5.彼の心の責任の感(十四、十五)
     『我は負えるところあり』(十四)…………………良心における用意
     『われ願う』(英訳『用意せり』)(十五)………心情における用意
     『我は恥とせず』(十六)……………………………理知における用意
   福音における神の力と神の義(十六、十七)

第二段 教理的部分  (一章十八節より十一章終まで)

(一)人類の罪に関して(一・十八〜三・十八)
 【一】異邦人の罪(一・十八〜三十二)
   罪の原因は人の神に対する態度の狂いなり。すなわち
    1.不義をもって真理を抑う(十八)
    2.神を崇めず、また謝することをせず(二十一)
    3.神の栄光を変う(二十三)
    4.神の真を変う(二十五)
    5.心中に神を認むることを好まず(二十八)
    6.神の判定を知りながら罪を行う(三十二)
   罪の結果は
    1.義罰について推し量ることを得ず(十八〜二十)──良心の問題
    2.思考(イマジネーション)が狂う(二十一〜二十三)
    3.心汚る(二十四、二十五)
    4.身体を汚す(二十六、二十七)
    5.思念(マインド)の堕落の結果、あらゆる罪を犯す(二十八〜三十一)
    6.自ら己が罪を定む(三十二および二・一)

         ▲ 第 二 章

 【二】ユダヤ人の罪(二・一〜三・八)
  イ.ユダヤ人の責任(二・一〜十六)
   神の審判は
    1.真理に合う(二)
    2.確実なり(三)
    3.憐憫に合う(四)
    4.怒りの日に行わる(五)
    5.各人の行いに応じて(六)
    6.善人に対しては報賞(七)
    7.悪人には刑罰(八)
    8.公平にして偏頗なし(九〜十一)
    9.律法を有するユダヤ人と有せざる異邦人とは
               異なる標準のもとに行わる(十二〜十五)
    10.福音に示さるるごとく行わる(十六)
    11.イエス・キリスト行いたもう(十六)
   ユダヤ人の状態
    1.人を審きおる(一)
    2.神の審判を免れ得ると思いおる(三)
    3.神の寛容と仁慈とを軽蔑す(四)
    4.頑なにして罪を悔いず(五)
    5.不従順にして神に従わず(八)
    6.積極的に悪を行う(九)
  ロ.ユダヤ人の有罪(二・十七〜二十九)──罪の特権について有罪なり
    1.選民たることについて有罪なり(十七始……答:二十八、二十九始)
    2.律法を有することについて有罪なり(十七……答:二十三、二十四)
    3.割礼を受けおることについて有罪なり
               (十八……答:二十五、二十七、二十九後半)
    4.道徳上師傅たる地位について有罪なり(十九、二十……答:二十一、二十二)

         ▲ 第 三 章

  ハ.ユダヤ人に関する異議(三・一〜八)
    1.ユダヤ人の長所は何ぞや
    2.割礼の益するところは何ぞや(一、二)
    3.彼らの不信のため神の忠信廃るや(三、四)
    4.その不義神の義を彰さば怒りを加うる神は不義なるや(五、六)
    5.その偽りによりて神の真彰るるもなお罪人とせらるるや(七、八)
    6.そもそもユダヤ人は優れたるや(九)
 【三】結論──ユダヤ人も異邦人もみな罪人なり(三・九〜十九)
   人は性質上みな罪人なり(十〜十二)
   人は言語の上よりみな罪人なり(十三、十四)
   人は行為の上よりみな罪人なり(十五〜十八)

(二)信仰に由りて義とせらるる教理(三・十九〜五・二十一)
 【一】称義と義との方面(三・十九〜三十一)
   律法によりて何人も義とせられず(十九、二十)
   いかにして義とせらるるや、また称義とは如何なる恵みなるや
    1.神の働きなり(二十一)……………………『神の人を義としたもうことは』
    2.顕れたる恵みなり(二十一)………………『顕れて』
    3.律法に関係なく与えられる(二十一)……『いま律法の外に』
    4.預言せられし恵みなり(二十一)…………『律法と預言者はその証をなせり』
    5.信仰によりて与えらる(二十二)
    6.贖いによりて成し遂げられたる恵みなり(二十三、二十四)
    7.キリストの挽回の祭物の結果与えらる(二十五、二十六)
    8.誇るべき理由と立場とを除く(二十七)
    9.何人にも与えらる(二十八〜三十)
    10.その結果律法を全うするもの(三十一)

         ▲ 第 四 章

 【二】称義と信仰の方面(四章)
   神の義は信仰によりて我らのものとするを得
   アブラハムの実例によりて説明す(一〜五および九〜二十二)
    1.彼は信仰によりて義とせられたり(三)──さらば
    2.何を信じたるや──すなわち信仰の対象
     一、不義なる者を義とする神(五)…………ダビデに対する神
     二、死にし者を生かす神(十七)……………アブラハムに対する神
   《ダビデの実例挿入(六〜八)
    称義とはわざもなく与えらるる恵み(六)
     一、不法を赦すこと(七始)
     二、罪を蔽うこと(七終)
     三、罪を負わせざること(八)》
    3.何時信じたるや(九〜十五)
     一、割礼を受けざる前
     二、律法を与えられざる前
          すなわち儀式も行いも義とせず
    4.何故信じたるや(十六、十七)
     一、『恵みによる』ことゆえ
     二、『約束を堅う』することゆえ
     三、『すべての子孫』のため
    5.いかなる信仰なりしや──すなわち信仰の性質(十八〜二十二)
     一、望みなき時に望む(十八)……………………心
     二、見ゆるところによりて歩まず(十九)………眼
     三、蹌踉めかず(二十前半英訳)…………………足
     四、神を崇む(二十後半)…………………………口
     五、確信す(二十一)………………………………頭脳
   結論──以上は我ら各自のために記されしなり(二十三〜二十五)
    我らもアブラハムのごとく信仰によりて義とせらる
          ──その秘密、イエス・キリストの死と甦り

         ▲ 第 五 章

 【三】称義と愛の方面(五・一〜十一)
   称義の結果
    1.神との和らぎ(一)
    2.今おる恵み(和らぎの恵みを味わうこと)(二)
    3.栄えを見て喜ぶ(二終)……………………喜びの一
    4.艱難にも喜ぶ(三〜五)……………………喜びの二
      その理由、艱難は──忍耐──練達──希望──確実なる救いに至るゆえ
    5.来らんとする神の怒りより救わる(未来)(九)
    6.罪そのものより救わる(現在)(十)
    7.神ご自身を喜ぶ(十一)……………………喜びの三
   称義の恵みの源──以上七つのことの原因──神の愛(五〜八)
    弱かりし時    キリストの死によりて表る
    不敬神者なりし時 キリストの死によりて表る
    罪人たりし時   キリストの死によりて表る
 【四】称義と生命の方面(五・十二〜二十一)
  イ.一人の罪の結果と一人の義の結果(十二、十八、十九)
    アダム………………罪……………死
    キリスト……………義……………生命  の対照
  ロ.アダムとキリストの感化の対照区別(十三〜十七)
    1.多くの人に及ぶ死と多くの人に溢るる恵みの賜物(十五)
    2.一つの罪により罪せらるることと多くの罪より義とせらるること(十六)
    3.死すべての人を支配することと生命にありて王たること(十七)
  ハ.結論(二十、二十一)

         ▲ 第 六 章

(三)信仰に由りて潔めらるる教理(六・一〜八・三十九)
  更生と称義とは同一の経験の表裏なり
  更生は全き聖潔の発端なり(六章は更生、七、八章は聖潔)
●恵みの増さんために罪におるべきか(六・一)──否
 【一】犯すことができぬ(二〜十四)……………意志の問題
    (キリストと共に死にて甦りし身分なれば)
    1.更生の恵みの陳述(二〜五)──すなわち更生とはいかなる恵みぞや
      旧き人が死に(二)葬られ(四)キリストと共に甦りて(五)
               新しき生涯に歩む(四)
    2.更生の経験の秘密(六〜十)
      キリストと共に(六)
    3.更生の恵みに至る道(十一〜十四)──すなわちいかにして得らるるや
     一、罪につきては死にし者、神につきては生ける者と思うこと(十一)
     二、罪を王たらしめざること(十二)
     三、神に献身して仕うべきこと(十三)
 【二】犯してはならぬ(十五〜二十三)……………良心の問題
    1.僕なれば(十六)
    2.心より従える者なれば(十七、十八)
    3.罪を犯さざるため肢体をも献げよ(十九、二十)
    4.結論(二十一、二十二)
      罪より赦され──神の僕となり──聖潔の果を結び──永生に至る
    5.警戒の附記(二十三)

         ▲ 第 七 章

 【三】犯したくない(七章)……………願望の問題
   キリストと結婚したる身なれば(一〜六)
   (キリストとの全き一致を妨ぐるもの二つあり。すなわち律法と罪。
               この二つが本章の問題)
  イ.律法の目的(七〜十二)
    1.罪を示す(七)
    2.罪を活かす(九)
  ロ.生来の罪(十三〜二十三)
    1.貪欲を起す(八)
    2.我を欺く(十一)
    3.我を死なしむ(十三)
    4.我を虜にす(二十三)
  ハ.この罪より救わるる道(二十四、二十五)

         ▲ 第 八 章

●聖潔の積極的方面──聖潔と聖霊の問題
 【一】生命の霊(一〜十三)……………我らの性質に関す
  イ.聖霊の働き(一〜四)
    1.罪せらるることなからしむ(一)
    2.自由を与う(二)
    3.肉における罪を滅ぼす(三)
    4.律法の義を行わしむ(四)
  ロ.肉における心の性質と働き(五〜八)
    1.肉のことを思う(五)
    2.肉の思いは死なり(六)
    3.また神に悖る(七)
    4.神に従うあたわず(七)
    5.神を喜ばすあたわず(八)
  ハ.聖霊の内住の結果(九〜十三)
    1.霊的のものとなる(九始)
    2.キリストに属する者となる(九終)
    3.霊魂は生く(十)
    4.身体も活かさる(十一)
 【二】神の子たる霊(十四〜十七)……………我らの奉仕に関す
    1.霊に導かる(十四)
    2.子たる者の霊を受く(十五)
    3.聖霊の証によりて神の子たる確信を有す(十六)
    4.未来の望みを有す(十七)
 【三】望みと慰めの霊(十八〜二十五)……………我らの苦難煩悶に関する
   現代の有様
    『今の時の苦しみ』(十八)
    受造物は切なる望みを有す(十九)
    受造物は不本意ながら空虚に帰せしめられおる(二十)
    受造物は敗壊の奴隷なり(二十一)
    受造物は歎く(二十二)
    我らキリスト者もまた歎く(二十三)
   これに対して聖霊の取らしめたもう態度
    1.現れんとする栄えを思わしむ(十八)
    2.神の子らの顕れんことを待たしむ(十九)
    3.栄えなる自由を望ましむ(二十、二十一)
    4.身体の救いを忍び待たしむ(二十三)
 【四】禱告の祈禱の霊(二十六、二十七)……………我らの荏弱に関す
    1.我らの中より祈り出したもう
    2.言い難き歎きをもって祈らしむ(二十六)
    3.全教会の聖徒のために祈らしむ(二十七)
    4.神の心に遵いて祈らしむ(二十七)
    5.我らと共に祈りたもう(二十六始)
 【五】勝利の霊(二十八〜三十九)……………すべての場合境遇に関す
   すべてのこと我らの益となる(二十八)
   そのための五段の恵み(二十九、三十)
    1.あらかじめ知り  2.あらかじめ定め
    3.招き  4.義とし  5.栄えを賜う
   五つの質問(三十一〜三十九)
    1.『誰か我らに敵せんか』(三十一)
               ……………恐れなし
    2.神は『万物をも我らに賜わざらんか』(三十二)
               ……………乏しきところなし
    3.『神の選びたる者を訴えん者は誰ぞや』(三十三)
               ……………訴えらるることなし
    4.『罪に定むる者は誰ぞや』(三十四)
               ……………罪に責めらるることなし
    5.『キリストの愛より我らを離さん者は誰ぞや』(三十五)
               ……………離す者なし

         ▲ 第 九 章

(四)イスラエルの不信仰と恢復に関する教理(九・一〜十一・三十六)
 【一】イスラエルが福音を信ぜざる神の側の理由(九・一〜二十九)
  《パウロのユダヤ人に対する愛(一〜五)
    一、骨肉なるがゆえに(一〜三)
    二、大いなる特権を有する民なるがゆえに(四、五)
     1.神の子なり  2.神の栄光を有す  3.盟約を有す
     4.律法を有す  5.祭儀を有す  6.約束を有す
     7.特別の先祖を有す  8.キリストも彼らより出ず》
    1.神の約束は真のイスラエルにのみ属す(六〜十三)
      真のイスラエルとは約束の裔(六〜九)また
               撰ばれたる裔(十〜十三)なり
    2.神の絶対的主権(十四〜二十四)
      その略言(十八)
      二つの質問  一、神は不義なりや(十四)……………答(十四終〜十八)
             二、神は何ぞなお人を責むるや(十九)
                          ……………答(二十〜二十四)
    3.多数のユダヤ人の捨てらるるは預言による(二十五〜二十九)
 【二】ユダヤ人が福音を信ぜざる人の側の理由(九・三十〜十・二十一)
    1.不信仰のために失敗す(九・三十〜十・四)

         ▲ 第 十 章

   不信仰とは何ぞや──神の義に従わざることなり(三)
   不信仰はいかにして起こるや
    1.神の義を識らざるため(二、三始)
    2.己の義を立てんとするため(三)
  イ.律法の終なるキリスト(四)──これ神の義なり
  ロ.律法の義と信仰の義の区別(五〜十一)
  ハ.ユダヤ人の救わるる道と異邦人の救わるる道との間に区別なし
               (および神の選択に関する秘密)(十二〜二十一)
    1.神よりの福音を信ずる者はすべて救わる(十二〜十七)
    2.神がユダヤ人を悔い改めさせんための三つの方法(十八〜二十一)
     一、彼らの嫉妬の情を利用して(十九)
     二、神を求めざりし異邦人すら恵まるるを示して(二十)
     三、悖れる者をも招きたもう(二十一)

         ▲ 第 十 一 章

 【三】ユダヤ人の最後の運命(十一章)

  イ.『神はその民を棄てしや』(一)──否
    1.少数の遺残者は今も救われおるゆえ(一〜十)
     一、パウロ自身のことを引いて論証す(一)
     二、エリヤの時の遺残者を引いて実例とす(二〜六)
     三、大多数のユダヤ人の状態──不信仰の結果(七〜十)
  ロ.『彼らの躓きは倒れに及びしや』(十一)
    2.救いが異邦人に及ばんがために暫く捨てられしのみ(十一〜二十四)
               ──これを記して
     一、ユダヤ人を励まし(十一〜十六)
     二、異邦人を警戒す(十七〜二十四)
      1『誇るなかれ』(十八)………………ユダヤ人に対して
      2『恐れよ』(二十)……………………ユダヤ人の轍を踏まざらんように
      3『観よ』(二十二)……………………神の慈しみと厳かなるとを
      4 知るべし(二十五)…………………ユダヤ人に対する神の奥義を
    3.ユダヤ人は終に悉く救わるべし(二十五〜三十二)
     一、これ神の奥義なり(二十五)
     二、神の力による(二十六)
     三、神の約束なり(二十七)
     四、神の愛のため(二十八)
     五、神の不易のため(二十九)
     六、神の憐憫による(三十、三十一)
     七、神の人を取り扱いたもう方法に従う(三十二)
    4.結論的讃美(三十三〜三十六)
     一、神の知(三十四) 二、神の識(三十三) 三、神の富(三十五、三十六)

         ▲ 第 十 二 章

第三段 実行的部分  (十二章より十五章まで)

(一)献身の基本的原理(十二・一、二)
 【一】何故献身すべきか──すなわち献身の理由(一上半)
     神のすべての慈悲をもて
 【二】いかなる献身をすべきか──すなわち献身の性質(一下半)
    1.任意的のものたるべし………………『勧む』──命令したまわず強いたまわず
    2.実際的のものたるべし………………『その身を』
    3.犠牲的のものたるべし………………『活ける祭物』
    4.聖き祭物たるべし……………………『聖き』
    5.神を悦ばすものたるべし……………『神の意に適う』
    6.これ当然のことなり…………………『これ当然の』
    7.神の奉仕する目的のためなり………『祭なり』(Service)
 【三】いかにして献身すべきか──献身の方法(二)
   消極的──この世に倣うなかれ
   積極的──思いを変えて新たにせよ──さらば献身することを得
 【四】献身の結果(二)
   神の旨の全く、善にして悦ぶべきことなるを実験して知る

(二)献身と日常生活との関係(三〜二十一)──すなわち日常生活における献身的生涯
 【一】謙遜の生涯(三〜八)
    1.謙遜の思念(三)
    2.謙遜の標準(三始)
    3.謙遜の理由(四、五)
    4.謙遜の顕現(六〜八)
      七つの奉仕── 一、預言 二、役事 三、教誨 四、勧告 五、施し 
              六、治め 七、憐れみ
 【二】愛の生涯(九〜二十一)
  イ.この愛の実質──すなわち内部的方面(九〜十三)
   真の愛は偽りなき愛なり(九上半)
    1.純潔なる愛(九下半)
    2.兄弟の愛(十上半)
    3.謙遜の愛(十終)
    4.忠実なる愛(十一始)
    5.熱烈なる愛(十一中)
    6.奉仕する愛(十一終)
    7.望みある愛(十二始)
    8.忍深き愛(十二中)
    9.祈禱深き愛(十二終)
    10.寛大なる愛(十三)
  ロ.この愛の行為──すなわち外部的方面(十三〜二十一)
    1.聖徒に対して(十三)
    2.迫害者に対して(十四)
    3.幸福なる人に対して(十五始)
    4.悲しむ人に対して(十五終)
    5.争い易き人に対して(十六)
    6.弱者に対して(十六中 『卑き者に附けよ』英訳)
    7.悪人に対して(十七始)
    8.すべての人に対して(十七終、十八)
    9.怒り深き人に対して(十九英訳)
    10.敵に対して(二十、二十一)

         ▲ 第 十 三 章

(三)献身と公生涯との関係(十三章)──すなわち公生涯における献身的生涯
 【一】キリスト者として政府に対する義務(一〜七)
   服従すべし(一始)
   その理由
    1.神の立てし権なれば(一終、二)
    2.社会の益のために(三、四)
    3.自らの良心によりて(五)
   その実例(六、七)
 【二】キリスト者としての市民の義務(八〜十)
   『人を愛する者は律法を全うす』
 【三】献身の生涯を送りこれらの義務を全うする動機(十一〜十四)
    1.『眠りより寤めよ』(十一)
    2.『暗闇の行いを捨てよ』(十二)
    3.『光の甲を着よ』(十二)
    4.『昼歩むごとく』行いを正しくすべし(十三)
    5.『イエス・キリストを着よ』(十四)

         ▲ 第 十 四 章

(四)献身と宗教的生活との関係(十四、十五章)──信者に対する義務
  イ.信仰弱き者に対する消極的義務──『受け入れよ』(一始)
   その条件
    1.議論すべからず(一終)
    2.軽蔑するなかれ(三始)
    3.審くべからず(三終、四)
    4.躓かすべからず(十三)
    5.徳を建つべし(十九)
    6.疑わしきことを捨てよ(二十三)
   その理由
    1.キリストは主にて我らはみな僕なれば(六〜九)
    2.我らはみな審判を受くべき者なれば(十〜十二)
    3.弱き者もキリストに贖われし者ゆえ(十三〜十五)
    4.弱き者も聖霊の喜びを有し、かつ神の国は飲食にあらざれば(十六〜二十一)
   附言(二十二、二十三)

         ▲ 第 十 五 章

  ロ.信仰弱き者に対する積極的義務──『懦弱を負うべし』(一)
    1.我らの義務(一)
    2.我らの義務の制限(二)
    3.我らの義務の模範(三)
    4.我らの義務の動力(四)
    5.我らの義務の助力(五、六)
    6.我らの義務の目的(六)
    7.我らの義務の性質(七)
  ハ.一致に関する附記
    1.キリストの役事(八〜十二)
     一、ユダヤ人に対する役事(八)
     二、異邦人に対する役事(九)
        異邦人も恵みを受くることを証しする四つの引照(九終〜十二)
    【祈禱の挿入(十三)
     『望みを与うる神』‥‥‥‥‥‥‥‥‥この恵みの源
     『聖霊の力により』‥‥‥‥‥‥‥‥‥この恵みの導火線
     『望みを大いにせんために』‥‥‥‥‥この恵みの目的
     『信仰より起こる』‥‥‥‥‥‥‥‥‥この恵みの道
     『すべての喜楽と平安』‥‥‥‥‥‥‥この恵みの性質
     『充たしめたまわんことを』‥‥‥‥‥この恵みの範囲】
    2.パウロの奉仕(十五〜三十三)
     一、神より賦けらる(十五、十六)
     二、神より印せらる(十七〜十九)
     三、聖書に適するもの(二十、二十一)
     四、寛大なる心よりのもの(二十二〜二十五)
     五、実地的のもの(二十六〜二十八)
     六、確信を伴う(二十九)
     七、謙遜を伴う(三十〜三十三)

第四段 個人的部分  (十六章)

         ▲ 第 十 六 章

    1.フィベの推薦(一、二)
    2.ローマの信者に対するパウロの問安(三〜十六)
    3.最後の警戒(十七〜二十)
    4.パウロと共にいる人々よりの問安(二十一〜二十四)
    5.最後の頌詞(二十五〜二十七)
     一、我らを堅うするを得る者………神
     二、我らを堅うする道………………『奥義に循い』
            『福音とイエス・キリストを宣べ伝えることにより』(英訳)
     三、我らを堅うする目的……………『万国の民を信じ従わしめんため』
     四、我らを堅うしたる結果…………讃美(二十七)

 (九章より十一章までの分解についてはなお第二十三回の講演の終わりに記さるる
  他の方面よりの分解表も参照せられよ。)



ロマ書講演

  頒布価 180円



昭和 六 年三月二十五日 印刷
昭和 六 年三月 三十日 発行
昭和二十七年四月 二十日 再版


      編纂者    米 田    豊

     東京都武蔵野市境一四一六
    発行人    落 田  健 二

     東京都千代田区神田鎌倉町一
    印刷人    西 村  徳 次

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      東京都武蔵野市境一四一六
   発行所 バックストン記念霊交会
           振替東京六六六四九番


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